しかもだ、嫌みったらしくわざと私を抜かさず、うしろで焦らす
時折"やーい"なんて聞こえてくるが無視だ無視。言い返したら私の負け
え?もう負けてるって?現実逃避も時には必要な対処だって知ってる?小学校で習わなかったの?だっさー。私も習わなかったけどー
…にしても、
私は走り疲れ、呼吸も乱れてしまっているというのに
……くやしい
メフィストさんは何事もなかったかのように平然とストーカーを続けていた
しまいには
「蒼は息があがってるとさらに妖艶だ。愛してますよ!!!」
と身の危険をひしひしと感じさせる発言までする始末だ
もうどう足掻いても無駄だと判断した、というか対応するのがめんどくさくなった私は、そのまま家に帰ることにした
ストーカーに家を知られるというのは気が引けるが、この際どうでもいい
それにメフィストさんはそんなに悪い人ではないと思う
ストーカーに良い悪いがあるのかとツッコまれたら終わりなので、何も言わないで欲しい
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