今わたしの足が踏んでいるのは、土とたんぽぽ


ここはボンゴレの中庭


走って走って走って着いた場所がここだった


骸との思い出の場所





“うみにこれを差し上げます”

“…何これ?指輪?”


“ふたりの愛の印とでもいっておきましょうか”


“……キレイ…、ありがとう、大切にするね!じゃあ…、このお庭のたんぽぽでつくった指輪あげる!ごめんね、こんなので、こんなサプライズがあるなんて思ってなかったから、”


“クフフ、サプライズなんですから知られていては困りますよ。ありがとうございます。うみはたんぽぽのような女性ですから、この指輪をつけれていれば、いつでもあなたをみじかに感じることができます。”


“骸……、”


“うみ、あなたのことが大好きです。心から愛してます。”


“骸、Ti amo!!”


“クフフ、何泣いてるんですか。あなたは本当に泣き虫ですね。”

“だって………//”



あの言葉は嘘だったのだろうか


きっと熔けてしまったんだ


もう一生キケナイ


残ったのは錆びれた“愛の印”







足の下のたんぽぽが、圧力に堪えられなくて土にうもれた


そのたんぽぽが酷くわたしに見えってしまって、


自分で自分を追い詰めてしまったような気がした






見ることのできない太陽を見ようと必死に目を開けて


どこまでも青い空に手をのばしたのに



届かない



どうしても届かないんです








瞳に映ったのは太陽じゃなくて






抑えきれない感情と比例して溢れ出た涙だった



さよなら My happy memory






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