「うみ、最近元気ないね。どうしたの?」


『ツナさん……、何もないですよ、あ、あははっ!わたしはこの通り毎日元気です!心配してくださり、ありがとうございます。でも大丈夫ですから!』



わたしうまく笑えているだろうか


「そう?無理しないでね?山本も獄寺くんもすごい心配してたよ?」



『まっ、マジですか!?山本様はまだしも獄寺様が!?あっ、ありえない…』



「ははっ、たしかに(´`)獄寺くん、不器用だからなぁ〜。
“うみが最近暗いッス、十代目なんか知ってますか?いっ、イヤ、別にうみを心配してるわけじゃないッスよ!十代目の足を引っ張るようなことがあれば困るんで”なーんて言っちゃってさ!
ほんっと嘘がヘタだよね〜。」



そう穏やかに笑う彼にいつの間にかイヤなことも忘れ、思いっきり笑っていた



『そうですか、獄寺様がそんなことを…ぶふっ、あははっ!獄寺様らしいですね!』



「うん、うみにはやっぱり笑い顔が1番似合ってる。」



あぁ、なんて暖かい人なのだろう


彼にはいつも助けられてばかりだ

そういえば、自分の居場所をつくってくれたのも彼だった


この人、いや、この人たちには
本当に感謝しきれない


『ツナさん、ありがとうございます。獄寺様や山本様にもそう伝えておいてください』


「うん」


なんだか心が軽くなった気がした

でもそんなの一瞬なのね


任務帰りのあの人を見たとたんに胸の中でまたなにかがうずまく



周りの温度はいつも暖かいなのに


わたしの躯は…



ひどくツメタイ






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