「…先輩、」
「ん?どうした三郎」
「…っ、先輩はなんで俺と雷蔵の違いがわかるんですか…?俺、まだまだ変装しきれてないから?…未熟だから?」
「ふふっ、何を言っているんだ三郎。私は君より2年ほど長く生きているんだ。その分私は君とは比べ物にならない程の経験を積んでいるに決まっているだろう?君が私に敵うなんて何年早いことか」
「で、でもっ、先輩と同い年の先輩達には雷蔵と区別がつかないって言われて、」
「三郎」
「…はい」
「それじゃあこうしよう。私がここを卒業するまでのあと1年の間、私が三郎と雷蔵の見分けがつかなくなる。つまり、三郎の変装が私の目を欺けるようになっていたらその時は君の勝ち。私は君の願いを一つだけ聞いてあげよう。なんなら君と同じ学年に戻って君と共に勉学に励んでもかまわない。できなかったらそれまで、私は君に別れを告げてここを卒業する。君にとっては得だろう?あと1年あるんだ、精々頑張ってみなさいな」
「っ、本当に?」
「私は言ったことは曲げないのは君がよく知っているだろう。かといって負ける気はさらさらないのだけどね」
「お、俺、絶対に先輩の目を欺けるようになります!次会ったときは覚悟してください」
「うん、期待してるよ」




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書くとしたら年上かなぁと…
こんなかんじに後半達を見守りつつ自分は楽しんでるみたいな余裕のある人が書きたい