「スニフはさ、私より実験とか研究のほうが好きなの?」
「は?何、急に」
「だってー、最近スニフ研究室に引き込もってさー、研究室から出たと思ったらコーヒーいれに来ただけで私のことなんか目もくれずにまた研究室に戻るなんてさー、信じられない」
「え、いつそんなことした?ってかそんなに引き込もってた?」
「もうかれこれ10日目ですー。相変わらずスニフは実験に嵌まると月日も忘れて没頭するよね。コーヒーだけしか飲まなくなるし」
「…なんか、ごめんね」
「どうせ、そんな気はなかったって言うんでしょ。もうその台詞何回目?私なんていなくてもスニフには研究とか実験とかできる時間はたくさんあるんだからもうどうだって良いよ。うん、決めた、私もうこの家出てく。さよならスニフ。私の愛した人」
「ま、待って!」
「…何……?」
「ぼ、僕は君が家にいてくれるから安心して実験とかで研究室にいれる気がするんだ。成功したら一緒に喜んでくれるし、失敗しても君は笑顔で僕を迎えてくれる。それがとても心地良いんだ。だ、だから僕は君に感謝してる。ありがとう。も、もし、許してくれるなら、その、えっと、あの、」
「スニフ、」
「は、はい!」
「前言撤回!大好きよスニフ!!私ずって待ってる!!」




「おい兄貴、あいつらまたあの茶番やってるぞ、いい加減きめぇ」
「奇遇だな弟よ、俺もそう思ってた」




――――――――――
バカップルが書けるような気がした