「兄さんは偉大に決まってるだろばか野郎」 「……はぁ?」 「だから!兄さんは昔から偉大なヒーローだって決まっていたの!だからあんなに強いんだわ!」 「お前頭イカれてんのか?」 「あなたこそ頭イカれてるってわかってる?嗚呼、この世で一番強くてかっこいい兄さんの偉大さを知らないなんて可哀想な人」 「とんだブラコンだな」 「いい誉め言葉をありがとう」 「いや、きめぇって言ってんだよ」 「その言葉そっくりそのまま貴方に返すわ」 「…可愛くねぇやつ」 「別に、私には兄さんがいてくれるだけで良いの。他の人に何言われたって悔しくなんかないわ。嗚呼、はやくこの町の皆死んでくれないかなぁ…生き返ってくるなんてとっても面倒な人達。いい加減近所付き合いも疲れた。兄さんが言うから仲良くしてるけどそろそろ殺っちゃっても良いわよねあいつら。もちろん、貴方もよこの気違い軍人」 「てめぇのが気違いだ」
――――――――――――― 英雄が兄貴で、その兄貴が大好きすぎて今にも吐血しそうな妹の話
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