「あのね、」 「…うん」 「僕すっごくキミの事が好きなんだ」 「…うん」 「好きで好きでどうしようもなくて、キミが他のヤツと話しているのを見てるとすっごくイライラしちゃうんだ」 「…うん」 「イライラして殺しちゃうのは、キミのことが本当に大好きだからキミに気付いて欲しくて、僕の名前だけを呼んで欲しくてたまらないからなんだ」 「………知ってる」 「…ははっ、知ってたんだ。キミって結構鋭かったんだね。なら尚更、はやく僕のところに来てほしかったなぁ」 「…フリ、」 「ああ良いよ、許してあげる。だから謝ろうとしないで。…とりあえずこの冷えた体をどうにかしよう。温かいスープもたくさん作ってあげるし、キミが良いのなら僕が抱き締めて温めてあげるよ」 「……フリッピー」 「……ねぇ、キミには今何が見えてるの?」 「…何、だと思う?」 「もちろん僕だよね?それも当たり前かぁ、キミは僕しか見ちゃいけないし僕の名前しか言っちゃだめだもんね。…まさかあのエセヒーローくんだとは言わないよね」 「…私は、ディドしか見えてない、よ」 「…………」 「フリッピーには、悪いけど…私は」 「キミは最期の瞬間まで僕を見てくれないんだね。こんなにも好きで愛してるのに」 「……うん、ごめん」 「ねぇなんで謝るの?謝らないでよ。謝るくらいなら最期くらい僕が好きって言ってよ。ねぇ、ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ!!」
――――――――― 訳がわからなくなった
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