「はーいみなさんおはようございます!こちらは死体管理施設××地区担当、および間引き管理課代表責任者のナマエにございます。本日はお日柄も良く、絶好の殺し日和だと息巻く屑の様な輩もおりますが本日はお生憎の間引き日にございます。
さあさ住民の皆様、耳をかっぽじってよくお聞きくださーい。我々管理課は本日より真黒の腕章、真黒の腕章が目印になっております。
そしてなんと、本日の間引きは時間無制限!!規定の人数に達し次第こちらの地区放送にてお知らせいたします」




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「…えー、また本日の放送より、新規住民登録をなさった方々に我々間引き管理課のご説明をいたします。我々は間引き管理課。皆様が住んでいますこの町のシンボル、ハッピーツリーの近くに建設している大病院。に、隣接している死体管理施設の一課のものです。
死体の一時管理をする職員がいる一方、我々は主に人口調整のための間引きを担当しております。
寿命や特殊な要因、特定の病気以外の外傷による死亡者は最高でも一週間以内に生き返るというこの不思議な町。
皆様にも多種多様な理由があってここに在住、移住なさっていることは百も承知です。我々管理課もここで素敵な家庭を築き、健全に働き、充実した生活を住民の皆様には送っていただきたい所存でございます。
…が!しかし、人間というのは三大欲求を満たすことも一つのお仕事。
食べる寝ると、そして性欲を満たすと、忙しいですね。
バッカバッカとセックスしてぽんぽん子供作るのも悪かぁねぇですが。
…まあ、皆様が予想できるとおり町の人口増加が問題になるわけですねぇ。
そこで町のお偉いさん方、先代の住民様によって間引き法というものが制定されました。
死体管理施設に勤める職員から間引き管理課を作り、間引き管理課の職員が間引きをするという事になりました。
各地区担当者による会議で町の人口、住民の年齢分布、その他諸々を報告し間引きするかしないかを町の上層部が決定します。
そして間引き日が決まれば、当日、各地区の担当者が同時刻に放送をして間引きの始まりです。
間引き管理課には間引き対象にある人々を殺す許可がおります。町の巡回の際に発見した対象者を管理課の職員個人で判断し、間引きを執行いたします。


……ん?これじゃあただの殺しじゃないか?小さな子供が不利で可哀想だと?
それはご安心を、規定の年齢を超えますと間引き対象になる仕組みですの悪しからず。
ご両親は我が子を守る以前にご自分の身を守ることをお勧めいたします。


なお間引きの際、間引き管理課職員に抵抗、応戦なさるのはもちろんよろしいですが、それにより職員以外を攻撃した場合、即刻首が跳ねますのでご注意を。
無茶な事はせずに逃げることを優先なさった方が安全です。我々管理課も無理に追うことはいたしませんので…。



……さて、軽いご説明は程々に、間もなく間引きを開始いたします。住民の皆様今日も素敵な1日をお過ごしください」




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軽く説明(本家ハピツリの、死んでもまた次の話にはキャラが生き返っているというのを基盤にした世界観です)


*死体管理施設…特殊な理由で死ぬ以外は生き返るので生き返るまでこの施設に死体を収容している。
死体は最低半日、最高一週間かかってから生き返るので施設職員が回収→保管→生き返り次第退室という流れ
施設モットーは明るい町づくり(笑うところ)
*間引き管理課…普段は死体管理施設で普通に死体回収の仕事をしている。しかし間引きが決まると間引き管理課を結成し放送の後間引きを開始。

死体管理施設の職員は間引き日以外の殺生は禁止。(見つかったら間引かれます)


*間引きについて…不定期に開催。それぞれ地区担当者が各地区放送にて同時にお知らせ放送を早朝にガンガンかける。
対象式と無制限式があり、対象式は間引き対象から更に限られた年齢層のみが対象。無制限式は規定の人数に達しないと終わらない。




「めったな事じゃないと死なないので住民が増えすぎてしまうのです。そこでこの私、ナマエ率いる間引き管理課が間引き管理をいたします。住民登録なさる際にも間引きについては軽ーくオブラートに包みまくってお話していますので反感は買いません。皆様もよければぜひお住みになられては如何ですか?」