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読み始める前に一読すると世界観が分かるかもしれない資料集。
読まなくても多分小説内だけで分かる……はず……

◎世界を構成する粒子
基本的にこの世界の物質は「光素」という粒子から構成されている。
この粒子は自然光に含まれているとされ、生物ならばこの粒子を常に浴びれない
場合、どんどん衰弱していく。
また、「光素」の反対の有害物質として「闇素」が存在し、
こちらは生物に害する粒子となっている。但し、エネミーだけは例外である。
エネミーはこの粒子により構成され、この粒子を得ることで成長する。
「光素」と「闇素」が何らかの理由で接触した場合、互いが相殺し消滅する
という特性を持つ。

基本的に生体は「光素」で構成されており、生命活動を停止すると
「光素」の結合が解け、死体は光となって分散する。
身体が「闇素」で構成されているエネミーの場合も大体同じだが、
死骸が闇に溶けていくといった部分が多少異なる。

また、「光素」に限り更に属性が付加されることも多く、
炎、水、風、地の四大属性がその主な属性とされている。
炎の属性を持つ者は火を操ることが出来、
水の属性を持つ者は水を操れる。
風の属性を持つ者は大気の流れを感じたり、変えることが出来、
地の属性を持つものは大地を震わせる事が出来る。
以上が基本的な属性とその説明だが、あくまでも最低限の能力の場合の話なので
能力が強大な者はこれ以上の現象を起こすことも出来る。


◎世界に蔓延るエネミー
この世界(通称ヴェルツ)にはエネミーという「闇素」だけで構成された
生物に近い何かが多数存在している。
人型(ヒューマ・エネミー)、獣型(ティア・エネミー)
植物型(プラント・エネミー)、虫型(オブスワーム)の4つの型が存在し
各々が独特の特徴を持っている。
共通するのはどれも「光素」を所有する生物を狙って攻撃するという部分や、
自然光に触れると消滅してしまうという点である。
ただし、長年生き延びたエネミーは多少自然光に当たっただけでは消滅しない
という特例も存在するようだ。

人型(ヒューマ・エネミー)
 ……人に近い形をしているエネミー。エネミー化が進行した人間の
   成れの果てでもある(自然発生することも多い)。
   知能は退化し、ただ衝動に任せて獲物を付け狙う。
   エネミー化の最終段階の人間だった場合、光素に触れると生前の
   姿を一瞬取り戻すこともあるそうだ。
獣型(ティア・エネミー)
 ……狼や虎などの四足歩行の動物に近い姿をしているエネミー。
   集団での狩りに優れ、縄張りの定義もしっかりしているため
   気の合わない仲間とは争うこともある。
   飼い慣らせばペットにもできるそうだが、実戦した人間は未だ存在しない。
植物型(プラント・エネミー)
 ……一般的には形に決まりはない。黒い草花のような存在。
   外界の植物の形と類似しているが、知能が非常に高いため
   迂闊に近づくと襲われてしまう。
   長い年月を生きた植物型エネミーは人型に擬態することも可能だそうだが、
   今のところ前例はない。
虫型(オブスワーム)
 ……エネミーの中では一番穏やかな部類。太い黒い糸のような姿をしている。
   常に集団で行動し、数の暴力で獲物を襲う。
   しかし炎に触れると発火し燃えてしまう(近づいただけでも発火する
   という例もあった)為、小さな火花でも炎は苦手である。   
   知能は無いと言われているが、たまに長寿で賢い個体が生まれることが
   あるらしい。




◎エネミー化
基本的に「光素」と「闇素」は接触すると相殺するが、
「闇素」の場合は稀に相殺しない場合もある。
その相殺されなかった「闇素」が生体に潜り込み、やがて
他の「光素」を侵食していく現象を「エネミー化」といい、
その状態にある人間を一般的に「人と獣の間の子(ハーフエネミー)」という。
エネミー化は100%治療できず、最終的にはかならずエネミーと化してしまう。
しかし近年、ハイリグ騎士団国で行われている「闇素適合実験」により
ハーフエネミーの状態を保ったまま生活出来る人間も生まれ始めているようだ。

エネミー化するとまず始めに「光素」への嫌悪感を持つようになり、
悪化すると、「光素」に触れるだけで肌が焼けるように痛み出す。
しかし身体能力は倍以上に跳ね上がる為、これを戦闘に利用したいと思う
研究者達は少なくない。



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