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あなたが信じてくれるなら、あたしはどんなことでもできる気がする

でもあなたが信じてくれないなら、他のこと全部どうでもいいの




翌日の部活

部員がちらちらとこちらを見る




きっとまだ腫れてる頬のせい

あたしは気にせずに、鼻歌を歌いながら救急箱を整理していた

目の前に誰かが立つ

桜木くん…

彼が何か言おうと口を開いた



「結ー、ちょっと手伝ってー」



タイミングよく彩子さんに呼ばれる



「はーい」



「……あ…」



桜木くんが何か言い掛けたが、聞こえない振りをした

今は近付きたくない

怖いというのもある

それ以上に、彼を見ると何故か泣きそうになった







20100216

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