「ふ、…あっ」
大きなダブルベットに、仄かに照らされた枕元の照明器具。
それは密事を行うに申し分ない環境で。
「た、つまっ…!」
故に、二人は実行した。
「むっちゃんの弱いとこはどこじゃったかのー」
余裕のない陸奥に対し、のんびりとした辰馬の口調。
辰馬は陸奥の耳元に軽く息を吹きかけた。
「やっ…!」
甘噛みすれば、器用に舌を動かし始める。
「…やめ、っ…や
「止めて欲しいんか?陸奥の身体は我慢出来んと思うぜよ」
手をスカートの中へ忍ばせると、布越しに触れた。
「こがに濡らしとって…やらしいのう」
不適な笑みを浮かべる辰馬を陸奥は睨み付ける。
「おまんだから…辰馬だからこげになるんじゃ!責任とれ…阿呆が!」
反抗的な言葉とは裏腹に、陸奥は辰馬の背中に腕を回す。
彼女の愛らしい態度に、今度は優しく微笑んだ。
「好いとうよ、陸奥が」
「わしも…大好きじゃき」
身を纏っていた服が煩わしくて、どちらからともなく脱ぎ捨てて。
互いに目を合わせると、吸い寄せられるかのようにキスをする。
始めは啄むように優しく、次第にそれは貪りへと変わる。
「っ…は、」
「…陸奥」
「あっ…!」
虚ろな眼が、一瞬見開かれた。
「ここ、胸。むっちゃんは触られんの好きじゃき、わしが触っちゃるきに」
「ひぁっ…!」
何度も繰り返し優しく揉み上げる。
その度に小さく息を漏らし、陸奥は身を捩った。
「どう、陸奥。気持ちいーかの?」
眦にそっと唇を落とす。
辰馬の問いに、息をあげつつも陸奥は頷いた。
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