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「それは女として見られているのかしら?」


銀時と布団を並べて寝た翌朝。

月詠の人気故に良く思わない遊女が、銀時が帰った後に嫌味を言いに月詠の部屋の前で待ち伏せていた。


「どういう意味じゃ」

「だってここは吉原よ?自分を売ってなんぼの世界じゃない。なのにいつも会話の相手ばかり。身体を求めようとしない」

「………」


事実故に、何も言えなかった。


「友人…そんなところなのよ。ふふ、月詠花魁も墜ちたものね」


その遊女は甲高く笑いながら去る。


「………」


女として見られていない。

それは遊女として、花魁としてあってはならない。

自身でもよく分からないふわふわと温かい心。

自身ではよく分かる花魁の使命。


「…わっちは、花魁……」





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テーマ「人外ファンタジー」
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