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それからというもの、いつ来るのだろうかと期待と不安を半分ずつ感じながら毎日を過ごし、銀時が来ていると知れば嬉しくなる。
わっちに花札で勝てると思いんした?
あー、クソ!もう一回!!
坂田殿、…銀さん!!
えぇー花魁さんもその名で呼んじゃう!?
馬鹿言ってんじゃないよ!アンタ月詠に酒飲ましたのかい?
コラァー!!酒持って来いっつってんだろーアァ?!
ひいぃ!すみません!!
勿論、花魁としての接客はする。
しかし、銀時と過ごす時間が一番居心地が良い。
身体を重ねる温かさとは違う、温かさ。
寧ろ一段と温かさを増していて。
銀時とは身体を重ねなくても良い。
重ねずとも温かさを感じられるから。
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