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「だらし無いのう…」
月詠の被っていた布団をかける。
「(…不思議な男じゃ。しかし、今まで会った男とは違う…)」
銀時の顔をまじまじと見つめる。
「んー…。っ、あー…頭痛てー」
射し込む光を眩しそうに目を細めた。
昨夜飲み過ぎたせいか、気だるそうな銀時。
「銀時」
枕元に置いてあった水の入ったコップを差し出す。
「わりーな」
「こちらこそすまない。知らぬ間に寝てしまっていたようで…」
座り直し、頭を下げる。
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