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「フフッ、そうだろうね」
「日輪」
「「日輪様!」」
襖に手を掛け、中の会話を聞いた日輪が笑う。
花魁でありながらも吉原を管理、統括しているのが彼女だ。
そして月詠が禿だった時の姉さまであり、母親のような存在でもあった。
「天然なのさ、月詠は。私も驚いているくらいにね」
「わっちは天然でない」
「自覚症状もなし。これは大物だ」
「日輪!」
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