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「こうやって同じ学校に居られるとは奇跡じゃな」

「銀さんもやれば出来るってコト」

「まぁ、ぬしは壁にぶち当たった所で、諦めるたまじゃないからのう。諦めが、悪い」

「それも必要だろーが。俺だけじゃなくてさ、やろーと思えば誰だってやれんだよ」

「あ!銀ちゃん先生居たネ!」

「本当だ。先生ー!早く来てください!集合写真撮りますよー!!」

「月詠先生も、早く早く!!」


校庭から二人を呼ぶ声がして、同時に下を向く。

3Zの教え子達が珍しくきちんと整列をして、銀八達が来るのを待っていた。


「しゃーねーなァ。今行くから待ってろ」

「そんな最後までダルそうにするなヨ!わたしは銀ちゃん先生みたいな先生にはなりたくないアル」

「あ、僕もです。もうちょっと…いや、かなりシャキッとして欲しいですね」

「悪い教師の手本にはうってつけネ」

「ちょっとそれどーゆー意味だよ?あ?」

「そのままの意味ではないか。生徒は良く先生を見ておるの」


月詠は銀八と生徒のじゃれ合うようなやり取りを見て笑った。


「目指すならこんな先生だろ」

「フフ、そうかのう」

「そーなの」


銀八は頭を掻きながら空いている手で古いドアのぶを掴む。


「ま、色々あっけど…」


ぼーいずびーあんびしゃす!
(少年よ、大志を抱け!)


end.2010.3.31.

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