Sixth day

 
 
「んんっ…あっ」

「っ…は、」


今、何時だろう。

銀時がバイトから帰って来たのは19時で。

ご飯を食べて、互いに風呂へ入り終わったのは21時頃。

豆電球の明るさだけを頼りに、壁掛け時計を見る。


「(11時…)」

「先輩!」

「…んんっ…舐めるな!」


ペロペロと舌を器用に動かして、首筋を舐められる。


「今何考えてた?」

「時間が気になっただけじゃ」

「後、12時間後くらいに彼氏が帰ってくるなーってか」

「違っ…!」


胸を鷲掴みにされ、良いように遊ばれている。


「ん、…やっ、」

「先輩、可愛い」

「…はぁ、」


お風呂から上がったところを、ベッドに押し倒されて。

今は、銀時になされるがまま。


「先輩気持ちいい?」

「あっ…、んんっ」

「ねぇ、先輩ってば。気持ちいい?」


銀時が身体を動かす度、銀時でいっぱいになる。

頭が、身体が、おかしくなる。


「やっ…銀時っ」

「先輩、彼氏のと俺の、どっちがいい?」

「あっ…、ん」

「返事は?」

「あっ、う、」

「…答えなんか決まってっか」

「ひぁっ!」


動きが速まるにつれて、静かな部屋に大きな音が繰り返し響く。


「っ…、先輩、」

「あ、っ…も、無理じゃ…!」

「くっ…!」


何度目(確か4、5度目)かも分からないが、脈打つのをはっきりと感じて。

自分も呼吸を整えようと、深く息を吸う。


「銀時…?」


直に伝わる体温はとても熱い。

だから、抱きしめられているのだと気づいた。


「…もし、」

「え…?」

「三十まで、先輩に良いヤローがいなかったら」


肩を掴まれ、真っ直ぐ見つめられる。


「俺と結婚して下さい」


今までの情なのか。

それとも雰囲気なのかは分からないが。


「…そうじゃな」


そんな未来も、悪くないと思ってしまった。


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