15
「…ハァ、…ハァ!」
『お互いに素直でない』
「…君…!」
『距離など関係ない』
「沖田君…!!」
「…空?どうしたんですかィ。息、切れてやすぜィ」
「…あ、…あの…ハァ、私、沖田君が、留学するの…聞いて、それで、
『そう言ったのは空でありんしょう?』
息を整えようとしても、心拍数は上がる一方で。
「沖田く
「空」
「え?」
沖田君が指差す方向に視線を移す。
「月詠先生…?」
そこには、月詠先生と銀色の髪をした男の人。
「誰…だろう」
「初めて見やした」
「あ、もしかして…!」
[ 30/41 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]