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女の子は甘い物が好き。
そう定義したのは何処の誰だろうか。
「いただきやす」
「おい」
「何ですかィ?」
「この量は何じゃ」
「三十分で完食出来たらタダ。早く食って下せェ」
「こんなに食べっ…
口の中いっぱいに広がったのは、チョコレートの蕩けるような甘さと苺の甘酸っぱさ。
おまけに生クリームもたっぷり付いていた。
「旨いでしょ、先輩?」
「……甘」
「パフェとか苦手な人ですかィ」
「いや、苦手ではない…」
「どちらかと言えば?」
「…好きじゃ」
「良かった。なら早く、溶けちまいまさァ」
後輩が掬ったスプーンにはバニラアイス乗っており。
それからは時間制限ということもあって、二人で黙々と食べ続けた。
再び甘さが口いっぱいに広がる。
「(パフェ、か…)」
『月詠ー。パフェ食いたい』
『またか?あんなに甘い物を飽きずに良く食べるな』
『糖分は俺の一部。ほら、女の子は甘い物が好きって言うし。月詠も好きだろ?』
──甘いもの。
「……」
わっちは甘いものが好きだった、のか?
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