断続的感情

「ふふっ」

「…んあ?どした?」

「別に何もありんせん」


例えばそう、一番分かりやすいのは抱きしめられた時。

相手のぬくもりが温かくて、それが更に愛しくなって。

頬擦りをすると、寄せられる唇にまた一笑み。

今も大口を開けて和菓子を食べている銀時を見ていたら、思わず声に出して笑ってしまった。


「飽きぬ」

「何が?コレ?」

「和菓子でなくて、ぬしじゃ」

「は、俺?なーに言っちゃってんの」


そのうち飽きるっしょ、と呟く。

自分の発言に興味もなく、目の前にある和菓子ばかり集中している御様子。


「…やはり飽きぬな」

────────────
好きだ、好きだ。
日常に溢れ出すこの感情が止まらない限り、飽きはやって来ないだろう。


2012/03/04

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