待ち焦がれ

 
「銀ちゃん、銀ちゃん」

「あ?」

「銀ちゃんは結婚しないアルか?」

「はぁ?」


それはそれは、星が綺麗な夜で。


「んだよ、いきなり」

「いくらサザエさん方式だからって、そろそろヤバくね?」

「テメーに心配されるよーなことはねーよ。つーか、今心配すべきことは、財布の事情だ」


恋愛話とか正直苦手だったりする。

話題を変えたくて、適当に逸らしてみるが、なかなか上手くいかない。


「運命の相手とか信じてるアルか?ま、それでも良いネ」

「………」



─────────────
待ち焦がれているのかもしれない。
星のように数え切れない程ある出逢いの中で、いつ逢えるのだろうかと。
神楽に言われ、そうかもしれないと何となくと思ってしまった。

2011/04/25
img/UVERworld_クオリア

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