待ち焦がれ
「銀ちゃん、銀ちゃん」
「あ?」
「銀ちゃんは結婚しないアルか?」
「はぁ?」
それはそれは、星が綺麗な夜で。
「んだよ、いきなり」
「いくらサザエさん方式だからって、そろそろヤバくね?」
「テメーに心配されるよーなことはねーよ。つーか、今心配すべきことは、財布の事情だ」
恋愛話とか正直苦手だったりする。
話題を変えたくて、適当に逸らしてみるが、なかなか上手くいかない。
「運命の相手とか信じてるアルか?ま、それでも良いネ」
「………」
─────────────
待ち焦がれているのかもしれない。
星のように数え切れない程ある出逢いの中で、いつ逢えるのだろうかと。
神楽に言われ、そうかもしれないと何となくと思ってしまった。
2011/04/25
img/UVERworld_クオリア
[ 3/23 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]