息が、胸が、止まるかと思った。

 
甘いものを作る、と約束をした気がしたから。

ついでにこの想いを伝えてしまおうか。

そんなことを思い立っただけだったのに。


「今、時間ありんすか?」

「あ?別にあっけど。何?」

「っ…その、」

「へ?」

「えーと……」


好きだ、銀時が。
いきなりで驚いたじゃろう?
今すぐ返事は要らぬ。
只、チャンスが欲しい。
これからサークル以外で、二人で話をしたりする機会をくれぬか?
それで仲良くしていきたいんじゃ。
お願いします。


────────────────
一言目を発するのにエネルギーを使いきってしまったから。
あんなに脳内シュミレーションを繰り返したのに、自分はあの後何を言ったのだろう。
記憶にありんせん。

2011/04/22

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