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- ナノ -
守ってあげたい


頬をなで、ちゅーをする。
何度も何度も。

何度してもし飽きねェ…キモチイイ…
本当にキモチイイ。
アイツだってキモチよさそうなのに、目が合うとすぐにおどおどと視線をそらしちまう。

なんで?

いつだって俺を見ているクセに。
いつも目をあわせてくれない。

どうして?

おとなしく俺の腕の中にいるクセに。
なにされても抵抗しないクセに。

なぁ…ヒナタ…

何にそんなに怯えてんだ?
自分は揺るぎなく俺を好きだと言うのに、
すべてを俺に捧げると言うのに、

俺はさ、お前が俺だからって応えてくれることが嬉しい。
俺だから、唇も、抱き締めることも、ゆるしてくれてんだろ?
そんな顔も、そんな声も、俺にしか見せてねェんだろ?

俺だってそうなのに…なんで信じてくんねェのかなァ…

なぁ…ヒナタ…

俺もお前を守りたい。
お前にそんな顔をさせないように。しなくて済むように。
なのに…その俺が、お前にそんな顔させてるなんて…けっこうツライん…だけど…なァ…

どうやったら伝わる?
どうやったら信じる?

ヒナタ。
お前が好きだ。

俺をお前の男にしてくれよ、
早く。

俺はいつも呼んでるのに、「俺のヒナタ」って。
早く俺を呼んでよ、「私だけのナルトくん」って。

お前を守るよ。全身全霊かけて。
俺のヒナタ。
俺だけのヒナタ。

大好きだよ。
あ、愛してる…よ…。

恥ずかしがらないで。俺を信じて。
俺だけがお前の安心できる場所に、なりたいから。

お前を守りたい。
お前を守るよ。
過去も未来もこの瞬間さえも、俺を包んでくれるお前を。
俺も守るよ。
この世の悲しみのすべてから、癒されないと思っていたこの傷みさえも、やさしく癒してくれたお前を。
一緒に泣いてくれたお前を。

一緒に泣こう?
俺に癒させて?

俺のヒナタ…
俺だけのヒナタ…

お前を守りたい。

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