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参 * 抹茶ミルク炸裂☆

ひとしきり飛んだり跳ねたりして大騒ぎをしたあと、

「話!整理しよ!」
「ん!」

眉間にぐっと力を込めたサクラといのは、場所を変えようと勇ましく足を踏み出した。

「ナ〜ルト!何やってんのよ!アンタも行くのよ!」
「えっ…オレも…?!」
「とーぜんでしょ!」

サクラは茫然とするナルトの首根っこをひっ掴むと、そのまま引き摺って歩き始めた。

晴天続きのためかぼちぼち縁台の席を設ける店が出てきている。三人は抹茶を使ったお菓子類が人気の店の隅っこの縁台席ひとつを占領した。

「ね!ね!まずはさ、それドコ情報なのよ!」

早速手にしたお団子の串を振り回しながらサクラが聞く。グリーンティーを二口三口飲んだいのか、

「まだ噂よ、う・わ・さ!」

わざとらしく声を潜めて言う。

「だから〜!その噂の出所はどこかっ、て聞ーてんのに〜!」

やいやいと賑やかなやり取りをする女子を目の前にして、ナルトはぼんやりと抹茶ミルクをすすった。
一緒になって驚きはしたものの、騒ぐほどのことかどうか今一つピンと来ていないのだ。

「あ〜あ…そっかぁ…ヒナタが一番乗りかぁ…」
「まぁね〜、あの子なんだかんだ言ってお嬢だもんね〜」
「でもさ、『お見合い』ってことはお相手は日向じゃないのね?」
「え?どういう意味?」
「だって…血継限界だもん、日向同士じゃなきゃ結婚は許されないんだと思ってた〜」

ぶほ!

「ヤダ!何?!ナルト!!」
「汚な〜い!すみませ〜ん!おしぼり下さ〜い!」

ナルトが吹き出してしまった抹茶ミルクを大騒ぎして片付けてくれる二人をよそに、ナルトはけほけほと咳き込みながら、

「け!けっこォォん?!?」

どこから出してるの?!と言いたくなるほど奇妙な声をあげた。

「んもぉ〜!あ、ありがとうございました〜」

おしぼりを交換しに来てくれた店員さんにお礼を言って、いのは素早く餅菓子をひとつ追加注文した。

「迷惑料代わりよ?」

いい?とナルトを軽く睨む。ナルトはまだ喉を押さえながらこくこくと首を上下に振った。

「お、お見合いってだけで、そ、そんなすぐにけ、結婚なん、てわけ…じゃ…」

むせながら無理矢理喋るナルトの背を、ばちん!とひとつ叩いたサクラが言葉を発するより早く、いのが、

「あ、あれキバじゃない?!キバーっ!ちょっと今時間あるーっ?!」

隅っこから通りをゆくキバと赤丸に向かって大きな声をかけた。

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