2013年X'mas | ナノ
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クリスマスをきみに


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「さーて!どんとこい!クリスマス!」
「意味わかんねー!」

幹事が会計を済ませるのを待つ間。皆でワイワイ話していた。

「さむー!寒ーい!」
「帰ったらすぐに風呂だなぁ」
「お待たせ」

シカマルが出てきて、皆に細かくおつりを返していく。

「んなの、お前が自分のにしときゃいーのによ」
「イヤなんだよ、そういう金、持っとくのは!」

面倒くさがりなのに誰より細かいシカマルに皆が苦笑する。

「さぁて!マジでイブになっちまったからな!解散!解散!」

パンパン!とシカマルが手を叩いた。

「日付変わってたか〜、そりゃ寒いわね〜」

背中を丸めて各々散りはじめたところで、ヒナタは控えめに肩を叩かれて振り向いた。

ナルトが、蒼い瞳をきらきらと輝かせて微笑んで立っていた。

「ヒナタ、メリークリスマス!」

ナルトはそういうと、小さな包みをヒナタに手渡し、ニシシ!と照れくさそうに笑った。

「わ…私に…?」
「うん!」

突然のことにぼんやりしてしまっていると、

「オレさ、すっげェ嬉しかったからさ、」

ちょっとだけうつ向いて鼻の頭を掻いたナルトは、さっと顔をあげてニカッ!と笑うと、

「今度はオレの番!じゃあなー!」

そのまま手を振りながら賑やかに去っていった。


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