【おまけ】
花見を終えての帰り道。
「来年はさ、日向の花見に参加してェな!」
「どうかなァ…」
「えっ?!ダメなの??オレ、まだダメ??」
ふふふ、と笑いながらナルトを追い越したヒナタがくるりと振り返り、
「だって私、来年はもう『日向』じゃないもん。『うずまき』だもん」
そういうとまた前へ向き直りうつむいてしまったので、ナルトは変な叫び声をあげながら、飛びつくようにしてヒナタを抱きしめた。
「ナ、ナルトくん…」
「へへへ♪ヒナタ♪ヒナタ♪」
「ナルトくんたら…」
「えへへ」
後ろからきゅうぅぅっとヒナタに頬ずりしたあと、耳元でこっそりと、
「オレ…まだ諦めてないぜ…ヒナタの肌に桜の花びらたくさん散らしてみんの。…来年は覚悟しとけよ…」
囁いた。