2015/07/20(Mon) 13:30 サスケについて・壱NARUTO|comment(0) NARUTO展の感想で、サスケの現在について不満がありそうと思われるのは本意ではないので補足を… 他所でもちらっと書きましたが、本編を読みながらずっと「サスケの処遇は最終的にどうなるのだろう」と思っていました。いかなる事情があろうとも抜け忍であること、雷影&ビーを襲ったこと。国際的手配犯となってしまったサスケはどうなるの…?! NARUTO展でのサスケ像の展示スペースはまさにサスケの生涯が凝縮されていて、NARUTOをほぼ一貫して主人公であるナルトに肩入れして読んでいた私は、サスケのそれまでの胸の詰まるような壮絶な生涯を改めてまざまざと見せつけられ、 正直反省しました。何にもわかってなくてごめんね…と言うような…。 素直で少し甘えん坊でひた向きで、家族の愛を一身に受けて育ったサスケが。ある日突然地獄の底に突き落とされてしまいます。 誰よりも信じて慕っていた兄の裏切り。腸が千切れるような悲しみと痛みを味わってなお狂うことが出来ない生来の胆力と、発動してくれない能力。 想像を絶する体験を突然味わわされ、それなのに差しのべられることのない救いの手。 「始めから一人きりだったお前に何がわかる!!」とサスケはナルトに怒鳴りますが、まさしくそう。 明るく光に満ちた世界から暗闇に突き落とされたサスケ。しかもその運命は、「うちはだから」と一言で片付けられるか、知らぬふりをされるばかり。 気が狂いそうだと思っても狂えない。そしてそれでもまだ発動出来ない、最強と言われるうちはの真の力。 それに反して…ナルトは光に満ちた場所にいる、とサスケには見えたのかもしれません。 へこたれない前向きな心で前を向き続けるナルトに惹かれて差しのべられ始まる手、手、手…。 力を欲して血を吐くような思いはどちらもしているはずなのに、天に向かって手を伸ばすナルトとは違い、闇へ向かうしかないサスケ。 「火影になって皆に俺を認めさせる」という目標を掲げているナルトは、砂を積むような思いをしながらも真っ当な強さを手に入れようともがきます。 反してサスケは、一刻も早く強大な力を手にしなければならないため闇に走るしかない。 サスケの闇は…本当に深い… 「誰にもわかるものか」と思うサスケへ追いすがり続けるナルト。二度と見たくもない輝きと、永遠に失った暖かさを伴いながら追ってくるたった一人の友。 どれだけ「鬱陶しかった」ことでしょうね… ナルトにも、サスケの苦しみはきっとわからないのだと思います。思うのですが、わかりたい!わからなければせめて寄り添いたい!と顔を会わせる度に飽きず迷わず差し出される手がなければ… サスケは生きられなかったんだよなぁ…って… サスケにとってナルトがどれほど大きな存在だったかは本当によくわかります。 続く→ |