汰狼の場合 | ナノ
 



兎「おい、ちゃんと宿題終わらせてんだろうな。部活やってて終わってねぇは言い訳にはなんねぇぞ」

狼「ちゃんと終わってるって。部に迷惑をかけない為にも宿題は早めに終わらせてるから任せろ」

兎「ふん…じゃあ見せてみろ」

狼「おうっ。ちゃんとやってるだろ?」

兎「まぁ宿題なんざやって当たり前…おい」

狼「ん?」

兎「ここ間違ってんぞ」

狼「えっ!?」

兎「ここもここも…テメェ間違いだらけじゃねぇかっ!適当に終わらせただろっ!」

狼「そっ、そんな事ねぇよっ!自力で真面目にやったって!間違えてもやった事には変わりねぇだろっ!」

兎「こんだけ間違いばっかだと再提出になるに決まってんだろーがっ!今からやり直しだっ!」

狼「今から!?」

兎「同室が馬鹿だと困るんだよっ!ったく、テメェ頭悪過ぎんぞっ」

狼「(それは言い返せねぇ…)」

兎「……これからは俺が勉強を見てやる」

狼「えっ」

兎「1つでも間違えてみろっ!埋めるからなっ!」

狼「わっ、分かりましたぁぁぁあっ!」



兎「(勉強を口実にしたら一緒に居る時間も増えるし丁度良い)」

狼「(清隆寺怖ぇ…何でそんなに見てくるんだ?まさかもう間違えてんのか俺!?)」



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