「曖昧に触れうるなら」より
「全く、どちらが子供なんだか……」
やれやれと首を振る歌仙の慈しむような視線の先には、安心しきった顔で眠る主と五虎退の姿があった。歌仙は主にしがみつく五虎退を潰さないように気をつけながら、人のこどもを抱き寄せる。二人分のぬくい体温に欠伸をもらし、歌仙もゆっくりと目を閉じた。
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