Act.22


※モブ視点です


最近はるちゃんと山崎さんの仲の良さに付き合ってるんじゃねえかっていう噂がでてきた。それで田中が調査しようとか言い出してジャンケンに負けた俺があの2人を追っかけることに。
ぶっちゃけ俺も気になってたから不満はないけど。まあとりあえず朝の2人を観察することにした。


「山崎さあーん!!わたし今日早起き出来たんだけどすごくね?すごくね?」

「はいはいすごいすごい」

「ご奉仕してくれてもいいんだよ?もちろんR指定の方の」

「女の子がそんな事言うなよ」


山崎さんが苦笑しながら言ったらはるちゃんはニヤニヤしながらご奉仕ご奉仕と連呼してた。俺あんな彼女絶対嫌だわ。


「はい」


それだけ言って山崎さんに結い紐を渡したはるちゃんに山崎さんは当たり前のように髪を結い出した。開いた口が塞がらなかった。

それからもはるちゃんは山崎さんにべったりで山崎さんも仕事とはるちゃんを両手にしながら嫌な顔ひとつせずこなしてた。

そのままお昼もずっと一緒で1時頃からは2人で出て行ってしまった。

それから2人が帰ってきたのは確か夕方の6時頃。寝てしまったらしいはるちゃんを山崎さんが背負いながら帰ってきた。一体何処で遊んでいたのか気になるところだけどさすがに山崎さんが可哀想だったので山崎さんに代わって俺が背負って部屋まで連れてってあげた。


「ん、山田さん?」

「あ、起きた?」

「沖田じゃねえよはる様だよ」

「そっちじゃねえよ」

「山崎さんは?」

「おふろ」


そう言ったらはるちゃんの目がカッと開かれてダッシュして行った。俺もそれに着いて走ってった。


「山崎さんの生肌山崎さんの生肌山崎さんの生肌山崎さんの生肌山崎さんの生肌山崎さんの生肌山崎さんの生肌山崎さんの生肌」


俺はこの時から察していた。でもまだ1日は終わってないし尾行は続けた。

お風呂覗こうとしてたのは流石に止めたけど。

それから夜ははるちゃんは夜更かしをして夜中まで起きていた。土方さん対策かなんなのかは知らないけど部屋の前にマヨネーズ並べてたのは流石にビビった。

そしてはるちゃんは深夜1時頃、部屋をそーっと出て行った。


「山崎さん一緒に寝ていい?」

「それはだめ」

「なんでよう〜」

「じゃあ俺がそっち行くから」

「わーい」


驚いて目玉飛び出ると思った。でも山崎さんははるちゃんが寝たあと自室に戻って行った。それを見て安心感を感じながら俺も自室に戻ろうとしたら山崎さんに止められた。

密偵のプロにバレバレな密偵をしていたと知って恥ずかしかったけど今日で全てが分かりました。



あれは親子もしくは、
(はるちゃんの片想い)

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