Act.13



「やーまざっきくん」

「うざいよはるちゃん」

「女の子にウザいとか言っちゃう?」


朝から爽やかに〜とはいかず目覚めは沖田さんのバズーカで寝坊したから土方さんに怒られて極め付けに山崎さんにウザいとか言われた。ひどい。


「どうでもいいけど身なりだけはしっかりしなよ。ほらそこ、結び目おかしいでしょ。」


とかなんとか言いながらなんか直してくれちゃう山崎さんが大好きです。

山崎さんってただ地味なだけで普通にイケメンだし優しいし強いし女心分かってるしまじ女の理想のタイプナンバーワンだからな。


「やべえこいつ意外にポイント高かったよ」

「何が。もういいから行くよ」

「ああはいはい」


あ、今日は山崎さんとお外に行く約束してたんすよ。


「じゃ、行ってくるよママ、パパ、お兄ちゃん」


玄関に立つママとパパとお兄ちゃんに挨拶したらやっぱり怒られた。ちなみに左から近藤さん土方さん沖田さん。


「みんな短気ですね〜」

「いや誰だって怒るよ」

「そうかな」

「そうでしょ」

「…で、山崎さん」

「なに?」

「どこ行くの?」

「君の相手するのめんどくさいからちょっと預けようかなって」

「ひどい」


ところで誰に?っていう言葉は目の前にある建物によって吸い込まれた。


「万事屋…」

「あれ?はるちゃん旦那の事知ってんの?」

「えぇそりゃもうだいすきですとも」

「え?」

「あ、なんでもないよ」


とりあえずあれやこれやと誤魔化してから万事屋への階段を上がった。


「旦那ぁー」


山崎さんがそう呼ぶと万事屋からドタドタと足音がしてガラリ、と戸が開いた。


「待たせちゃってすみません、って山崎さん、と、えっと」

「前田はるです」

「はるさん、初めまして。僕は志村新八です」

「ぱっっっつぁん!!おい天使が居るぞ!山崎写真!写真撮って!」


はい、と携帯を渡してから新八くんと写真を撮った。だって新八くんすごい天使。もっと地味かと思ってたのになんか実物すげえ可愛いしきらきらしてるし何より笑顔がやばい。


「山崎さんあたしもう新八くんのお嫁さんになる」

「何言ってんの。夕暮れ時にまた迎え来るから大人しくしてるんだよ」


そういうなり山崎さんは出て行ってしまった。あの野郎どうせ川原でミントンでもするんだろ。でもありがとう山崎さん。


すごく楽しい一日になりそう。



はじめまして万事屋さん
(新八くん可愛いやばい)

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