Act.11



「沖田さん沖田さん!」

「なんでィ」

「構って!」

「おめぇに構ってられる程ヒマじゃねえんでさァ」


そう言った沖田さんはアイマスクをつけて寝ている。

いかにもヒマですやん。


「寝てるのにか」

「うっせー」

「…ひま〜」

「んじゃ、お前も寝ろィ」


アイマスクをつけながらそう言った沖田さんを見てなるほど、と納得した。


「じゃあ遠慮なく」

「…なんで俺の隣に寝るんでィ」

「寝ている間に匂いとか嗅げるじゃないですか。そしてあわよくばあんなことやそんなことも、」

「コロス」

「嘘ですごめんなさい」


アイマスクを上に上げて刀を抜いた沖田さんに慌てて土下座した。

そしたら刀を戻してくれたので安心して再び沖田さんの隣に寝転んだ。


「…たまにはいいですね、こんな日も」

「……」


寝るのはや!


「…おやすみ」


それから数分後、あたしも夢の中へ旅立ったとか。










あのバカがいねえ。

いつもいつも巡回サボりやがってあの野郎。


「総悟のやろ、」


総悟を探しながら廊下を歩いてたら縁側に見慣れた二人の姿が見えた。


「……」


すやすや寝る2人の姿を見たら叱るに叱れなくなってしまった。そんな2人の姿を見て軽く舌打ちを打って目の前の総悟の部屋に入った。


「ったく、今日だけだからな」


総悟の部屋から取った掛け布団を2人に掛けてからその場を離れた。



Act.11 鬼の副長だってたまには
(土方さん大好きだちくしょう!)
(たまにはやりやすねィ)

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