風間千景の場合



はろー。あたしよーはるよーん。千景たんのお部屋、もっと言って布団の中に居ます。


いつもは嫌味ばっか言うしあたしのこと構ってもくれないけど今日という今日は構ってもらいます。

早く起きないかな起きないかなーとかるんるんしながら千景のお顔を観察。


睫毛長いし肌なんてお人形さんみたいに綺麗。薄く綺麗な形をしている唇に鼻筋の通った鼻。


ふわふわした髪の毛に軽く手を乗せたら驚く程にサラサラ。特別な何かをしているのだろうか。

ふわふわふわふわ、髪の毛を触っていたら千景のセクスィーな声が小さく響いた。


急いで寝たフリをしたら千景はあたしに気付かなかったのか軽く踏まれた。そしてその感触に気付いた千景が布団をめくった。


「…何故貴様がここに居る」

『千景が構ってくれないからー』

「…一人で来たのか」

『新選組が自ら鬼のとこに来ると思う?』


冗談めかしてそう言うと千景は小さく笑ってくれた。

そうされるとあまり笑わない千景だから嬉しくなる。


「最近の京は治安が悪い。一人で出歩くのはよせ」

『千景が心配してくれた!』

「…」

『千景すきー』

「離れろ」


寝たまんま隣に座る千景に抱き着いたら軽く叩かれた。そんで千景が部屋からでていったのをあたしも後から追い、たかったんだが睡眠の邪魔をしたんだから布団畳むぐらいは手伝おうと、布団を畳んでから部屋を出た。

『ちっかっげー』

「はるさん?」

『ん?あ、天霧さん!久しぶりー!』

あたしはこの天霧九寿がだいすきである。お父さんみたいで安心する。


あたしが悪い事をしたら叱ってくれるし良いことしたら褒めてくれる。相談にだってなってくれるしいい人。


『千景みなかった?』

「風間でしたら先程あちらへ向かってましたよ。」

『わかった!ありがとう!』


天霧さんにペコリと頭を下げて千景のとこに向かった。

『千景たーん』

「何だ、騒がしい。」

『今日一緒にお出かけしない?』

「…構わん」

『やたー!』

「支度が出来たら呼ぶ。天霧にでも遊んでて貰え。」

『はーい』



今日の千景はなんだか少し優しかったです。




◎結果
なんだかんだ千景は優しいのです。

(…天霧と遊んどけと言った筈だが?何故ついて来る)
(Hello)
(はろー?何だそれは)


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