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銀時と付き合い始めて半年経った。相変わらず優しくて倦怠期なんてそんなのまったくない。 今日はあたしの家に銀時が来る。家に誰も居ないからね。今日は近藤さんに休暇をもらった。真選組に居ると休暇とるのも難しいから大変だ。一番隊隊長補佐という大役を背負ってるから尚更。 「あ、銀時」 「おー。やっと来たか」 「めんごりら」 「ちゃんと謝れ」 ぶーぶー言う銀時を他所に歩き出したら銀時も後ろからのんたら歩いて来た。あたしの家はそこまで遠くないからすぐに着く。 あ、ほらもう見えてきた。 「ここだよ」 「へー」 興味がなさそうなのでさっさとうちの中に入れてあげよ、ってあれ。靴ある。え、これってまさか、 「はる〜」 「…ねーちゃん」 なんで姉ちゃんがここに?ああほんと最悪だ。 姉ちゃんは美人だ。美人だけどビッチだ。クソがつくほどビッチ。男なら誰とでもヤる。そんな人。だから銀時を連れて来た事を後悔した。 「…いこ、銀時」 「あ、ああうん」 もうダメだ。銀時の顔が赤い。そうだよねあたしより美人だし胸もあるしそりゃ目もいくよね。 「はるの彼氏さん?」 「え、いや、」 「そうだよ」 「また随分と年上を選んだわね」 「関係ない」 クスクスと嫌な笑いを零す姉ちゃんに苛立ってスルーを決め込んだ。だけど姉ちゃんが言った言葉にあたしも銀時も足を止めた。 「あたしが欲しいぐらいだわ」 ああ終わった (悲劇がはじまる)
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