小説 | ナノ

04


「はる、最近マネージャーの仕事を怠けているようだな」

「これ見てそれを言いますか赤司先輩」

「何を言っているんだい?マネージャーの仕事はそれだけじゃないだろ?」

「ええまあそりゃ他にも掃除洗濯、ありますけど、」

「それだけじゃない。グランド50周だよ」

「それもうマネージャーの仕事じゃないですよね」

「いや、これもマネージャーの仕事だ。はる限定でだが」


やっぱり!やっぱりそうだよね!だってあたし他のマネージャーさんがグランド走ってるところなんか見た事ない!見たくもないけど!

ていうかもうこれ完全に嫌がらせだよね!


「ていうか今日の赤司先輩なんか口数多いですね。いつもはそんな御冗談言わないのに」

「冗談?僕がいつ冗談を言った」

「え?冗談ですよね?」

「君が何の事を言っているのか僕には理解不能だな。さっさと走って来い」


えええええ!?それまじ!?50周とかあたしを殺す気!?小学生の頃にバスケ部の練習で15周走った事はあるけどそれだけでも吐きそうだったのに、50周!?

うそだろしぬわ。


「…うっうっみんな酷いっ」

「下手な泣き真似してないで早く行って来い」

「畜生!!」


なんであたしがこんな目に!!赤司先輩のバカヤロウ!!

ヤケクソになって走って体育館を出た。が、すごく後悔した。


そういえばあたし、足怪我してるんだった。



03 悲劇が起きた
(足いってえ!!)

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テーマ「人外ファンタジー」
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