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中学生になってから始めたバスケ部のマネージャー。自分の意思でやったわけではなくてお姉ちゃんに誘われた。人手が足りないから、って。
「はるちゃんおはよ」
「おはようございます、桃井先輩」
桃井先輩とはマネージャーを始めてから知り合った。ほんとにいい先輩だ。
「麻弥ちゃんは一緒じゃないの?」
「お姉ちゃんは今日委員会で朝から整備があると言ってました」
「そっかー。麻弥ちゃんも大変だね」
微笑しながら言う桃井先輩は文句無しに可愛い。
「あ、はるちゃんドリンク作ろっか」
「はい」
「今日は朝練きてる人少ないからゆっくりでいいよ」
そう言われてみれば今日は人数が少ない。キセキは皆揃ってる。その他先輩が4.5名いる程度。皆も委員会なのかな。
「はるちゃんに桃っち、おはよっス」
「おはようございます」
「おはよ、きーちゃん」
「あれ、麻弥っちは?」
「姉ちゃんは委員会です」
「なんだ、そっか。残念」
困ったように眉を下げて笑う黄瀬先輩。どうやらお姉ちゃんに会いたかったらしい。お姉ちゃんはどこに行ったって愛される。
あたしがここに居るのもお姉ちゃんのおかげ。こうやって先輩達と話せてるのもお姉ちゃんのおかげ。きっとあたしがお姉ちゃんの妹じゃなかったら話掛けなかったと思う。
いつでもどこでもあたしは二の次だ。
あたしは幸せに期待しない
(いつまでもお姉ちゃんのおまけだよ)
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