「ひょぉぉぉぉ!あ、」 「…何してんのお前」 「特に何も」 「あっそ」 訳わからん事をしているはるを見つけて声をかけてみたらどうやら何もしていないらしい。 そういえばこいつバカだったな。 「土方先輩はなぜここに?」 「移動教室」 「なるほど。」 納得したように頷いてから二カッと笑ったはる。 「授業がんばってくださいね!」 「お前もな」 「土方先輩に応援されたから今日は紙飛行機作るのやめときます」 「何してんのお前」 バカか、と言えばオヤジみてぇにガハガハ笑うはるを見てなんか絶望した。 「あ!土方先輩!」 「なんだ」 「お弁当作ってきたんです!」 「…そうか」 「一緒に食べません?」 「別に構わねぇよ」 承諾すればはるはパァっと顔を輝かせた。 「土方先輩の好物たくさんいれたので楽しみにしてくださいね!」 そう言って教室に戻って行くはるを見送った。 「はるちゃん、頑張ってたんですよ」 声がして振り返ってみれば志村弟が居た。 「ぼくが料理得意だから、教えてって頼まれたんです。そしたらはるちゃん毎日毎日練習して」 「…」 ほんとにもう、 (かわいい、っつーかなんつーか) (ああもう普通に可愛いでいいじゃないですか!)
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