「沖田先輩おはようございます」

「挨拶の前に着替えなせェ。馬鹿ですかィ、お前」

「す、すみません、」


再び家の中に入って行ったはるにため息が出た。

いつもこんな感じで放っておけば寝間着のまま学校に来ちまうんじゃねぇかってぐらいぼけてる。

つまりはただの馬鹿だ。


「沖田先輩お待たせです」

「おせぇ」

「女の子ですから」


そう言うはるの頭を叩いた。


「痛いです」

「うるせえ置いて行きやすぜィ」

「あ、ま、待って下さい!」


先を歩く俺を間伸びした声と共にはるが追って来た。


「あ!沖田先輩、」

「…また忘れ物ですかィ?」

「正解です」

「はぁ、」


そして再び来た道を戻った。



ふらりゆらり
(放っておけばどこか行っちまうんじゃないか)




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