「神威先輩」

「ん?」

「そ、それだ!」

「…?」

「今日沖田先輩に神威先輩のどこがいいのかって聞かれたんです。あたしは神威先輩が好きだからどこが、って聞かれたら答えられなくて、明日までに100個見つけて来いって言われたんです」


なんて言いながらメモ帳に何やら書き込んでるはる。

沖田とはるってなんでこう、馬鹿な事しかしないのかな。


「100個なんて無茶な」

「無茶じゃないですよ!100個なんてちょちょいのちょいです!あたし神威先輩の好きなところ正座して100個言えますもん!」


ムキになって叫ぶはるを見て苦笑を返してやればはるはそっぽを向いた。


「100個じゃ、足りないぐらいですよ」


…ほんとに、何ではるってこんな事をサラリと言えるんだろう。

俺だって男だ。惚れてる女の子にそんな事言われちゃ理性なんか知ったこっちゃない。


「はる」


名前を呼んだらさっきまでの膨れっ面なんか皆無で、なんですか、と振り返った。

そんなはるをまた可愛い、なんて思いながら我慢出来ずに溢れ出した理性をぶつけた。

周りが静かな分リップ音が大きく聞こえる。時折はるが漏らす甘い声にさらに理性はズタボロ。


「っん、は、かむい…っせんぱ、」


舌をねじ込んではるの口内を犯したらはるが胸元を叩いたので離れてあげた。


「かむいせんぱい、なんで、」

「ごめんね、はるが可愛いからつい」


そう言ったら顔を真っ赤にするはるを見て満足した。



07 こっちのみにも、
(なってほしいよほんと)




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