「美化委員会は放課後視聴覚室でなんかあるらしいからサボんなよ〜」


帰りのSHRで銀八が気だるそうに連絡事項を言った。

はる美化委員だっけ。そういえば昨日言ってたな。


「美化委員誰だ〜」


そう問う銀八に騒がしい教室の中から一つの手が上がった。


「俺でさァ」


その手を上げた奴の顔を見て思わず舌打ちをした。

何でよりにもよってこいつなんだ。


「せんせー、隣の席の奴が舌打ちしてくるんですけど〜」

「あ〜…確かあれだろ、はるちゃん美化委員だからだろ」

「…へぇー、はる美化委員なんだぁふーん」


隣で意味ありげにニタニタしてる沖田にニコッと笑ってあげたらあっちもあっちでニヤッと笑った。

ほんと、腹立つ。


「いやー、確かにはるちゃん可愛いもんね。ほんと。俺が欲しいぐらいだよ」


そう言う銀八にも笑いかけてやったら銀八は引きつり笑って焦って訂正してきた。


「ほんとムカつく」


そう呟けば沖田は更にニヤニヤと笑いかけてきた。



てんてきあらわる
(早く委員会終われヨ)
(はるはもらいやすぜィ)




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