▼ 黄瀬
「黄瀬くん黄瀬くん」
「はるっち、どうしたんスか?」
「あのね!」
「あ、呼ばれてるみたいなんで後ででいいっスか?」
そう言うと黄瀬くんは返事も聞かずに笠松先輩のところに行ってしまった。
笠松先輩のバカヤロー!笠松先輩かっこいいけどバカヤロー!
「笠松先輩!」
「あ?」
「黄瀬くんはあたしとお話してたんですー!」
「うるせえよチビ」
「なんと!チビじゃないもん!行こう、黄瀬くん」
「わ、ちょっとはるっち、」
黄瀬くんの腕を引っ張ったら笠松先輩がやれやれとため息をついてた。
「ねえ黄瀬くん、」
「なんスか?」
「構ってよ」
そう言うと黄瀬くんは目を見開いて数秒後に可笑しそうに笑った。
おいで
(構ってあげるっスよ)
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