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▼ エレンの耳を舐める


「エーレーン」


あ、もうダメだ。

何がダメってそりゃもう何もかもが。あいつに見つかっちゃお終いだ。

調査兵団に入ってすぐ、俺は彼女の存在を知った。最初こそいい先輩だったがある日2人きりになった時、突然セクハラされた。


「やっぱ可愛いなあエレンは」

「や、やめろ」

「怖がらずにさ、おいでよ」

「む、むり」

「なんでよ。ひどいなあ」


なんでって、それは自分の胸に聞いてくれ。


「さあエレン」


遊びは終わりだよ、と言って壁に手をついた。普通これって逆じゃないのか。

もうほんと無理だ。さよなら。


「エレンの耳ってさ、すごく可愛いよね」


今度は耳か、耳に何かされるのか。

そんな事を考えているうちに彼女の唇は俺の耳についた。


そしてにゅるりと生暖かい感触が耳を伝った。



エレンの耳を舐める
(もう無理ほんと無理)

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