小説 | ナノ


▼ 真琴


「まこちゃんまこちゃんまこちゃんまこちゃん!」

「ごめんね、今水泳部の予算整理してるから後にしてくれる?」

「え〜」

「ほらいい子だから」

「…ずるい」


まこちゃんは弟や妹がいるからかすごく人の扱いが上手い。


「まこちゃん」


それでもやっぱり今構ってほしい!


「はるちゃん、あのね」

「今!構ってほしいの!」

「…後じゃだめ?」

「予算整理は今じゃなきゃだめなの?」

「…あはは、はるちゃんには負けるよ」


そう言って鉛筆を置いてあたしに向き直ったまこちゃんを見て満足した。



君って子は
(本当にずる賢いね)

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