「きせくんきせくん!」


嬉しそうに駆け寄ってくるはるっちにどうしたんすか、問えば元々嬉しそうな顔を更に嬉しそうに輝かせた。


「ピアス!開けたんです!」

「ピアス?」


聞き返したらはるっちははい、と答えて髪の毛を耳にかけた。


「ほんとだ。でもどうして急に」

「黄瀬くんとお揃いなんです」


そう言われてみれば左耳にリングピアス、俺と同じだ。

ニヒヒ、と笑った彼女が可愛くて仕方ない。ほんとに、なんでこんなに可愛いんだろう。


「はるっち可愛すぎっス」

「え、え、」


抱きしめてやれば慌てふためくはる。それさえも可愛い。


「黄瀬くん?」

「はるっち、好きっスよ」

「あ、あたしも!黄瀬くんが、好きです」


そう言って頬を染める彼女の唇に口付けをひとつ、落とした。



ぴあす
(ほんとにもう、可愛すぎっすよ)