朝はすごくにがて。冬の朝はもっと苦手。あったかいお布団からでたときのあのひんやりがだいきらい。

「おきたくないよ〜」

隣に寝てたはずの涼ちゃんがいない。涼ちゃんがわたしよりはやく起きるなんてめずらしいなあ。

涼ちゃんの朝ごはんを作るために毛布を少しだけめくった。だけどやっぱり寒かったからもう一回毛布の中に逆戻り。

それから近くになにか羽織るものがないか探してみた。あった。見慣れた青色のジャージ。

「これでいいや」

それを取って毛布のなかで寝ながらがんばって着た。あ、涼ちゃんの匂い。あったかい。これならきもちよく起きれる気がする!

「涼ちゃんおはよー!」
「おはよ、今日はご機嫌っスね」
「まあねー」
「あれ、はるっちそれ、」
「んー?あ、ごめんね勝手に借りちゃった」
「いや、それは良いんスけど、」

涼ちゃんはなんだか複雑そうな顔をしてなにかを納得したのか吹っ切れたようににっこり笑った。

「朝ごはん作るねー」
「うん」

それからご飯作ってるときにジャージの袖がさがってきた。涼ちゃんとわたしじゃ体格差がありすぎたみたい。

だからといって手が離せないので涼ちゃんに頼んだ。

「涼ちゃーん、袖捲ってー!」
「あ、はいっス。やっぱ大きかったんスね」
「うん〜。でも涼ちゃんのジャージ着たらきもちよく起きれるの」
「…そっスか」
「うん!」

優しく笑った涼ちゃんに嬉しくなってなんだか今日の朝はすごく気持ちいいなあ、なんて思いました。おわり。








「やり直し」
「えーこれしかないよー!だってすっごく幸せだったんだもん。ね、いいでしょ?」
「それ以前に文章力もダメ」


課題作文です
(お題は「幸せ」)