「マコちゃんマコちゃん!」

「はるちゃん」

「今日もだいすきだよぉー!」

「はいはい」

「本気だよ?」

「はいはい。ほら早く準備しな?遅刻するよ」

「…これからハルちゃん家?」

「そ。はるちゃんも行く?」

「行く!」

「じゃあ早く着替えな。」


そう言って口元に緩いカーブを描いたマコちゃんに今日もドキドキです。


「マコちゃーん!準備できた!」

「うん。じゃあ行こっか」

「はーい」


そうしてあたしの家から出た。あたしとハルちゃんの家はすごく近い。一軒家をはさんですぐ隣だ。

だから1分もしないうちにハルちゃんの家についた。でも案の定、ハルちゃんはお風呂みたい。


「ハールちゃん!」

「…」

「おはよ、ハル」

「…」

「ハルちゃんの…筋肉…くー!」

「はる、うるさい」

「ねえあたしも入っていい?ねえ入っていい?」

「だめだ」


いやん、堅いんだからーとか言いながらハルちゃんをぺちぺち叩いてるうちに足を滑らせた。

や、やばい頭ぶつける!!

と思ったがハルちゃんとマコちゃんがなんとか支えてくれたので頭はぶつけなかったが水には浸かった。


「濡れちゃった」

「…あほか」

「…はるちゃん、透けてる」

「え?」


マコちゃんにそう指摘され見てみた。ああ、透けてるね。ピンクの、ブラ。


「ひぇぇぇ!マママママコちゃんどうしようはずかしい!」


どうしようもなく恥ずかしくなってマコちゃんに抱きついた。マコちゃんも濡れちゃったねごめんね。


「あたしもうこの状態から動かない」


そう言ったら上からため息が聞こえてきた。それからファサ、とあたしの肩に何かがかかった。

言わずもがなマコちゃんのブレザーだ。


「ハル、ブレザーなら女の子のと大体同じだからはるちゃんにかしてあげて。」

「……」


ハルちゃんは無言でお風呂から出て行った。


「……はぁ。はるちゃん、俺だって男だよ?」

「分かってる。だから好きなんだもん」

「じゃあもうちょっと意識しなよ」

「え?」


言ってる意味が分からない、と顔を上げたらオデコにキスされた。


「…マコちゃん?」

「好きな子の下着なんて他の男に見せたくないもんだよ?」

「そそ、それって、あの、」

「ほら、ハルがブレザー持ってきてくれたから着な?」

「あ、う、うん…ありがとう、ハルちゃん、」


ハルちゃんの出現によりマコちゃんは話を逸らしたがあたしの顔は真っ赤。これは、自惚れてもいいよね?


「マコちゃん、すきだよ」

「はいはい」



俺もだよ。


反則です
(え、え、ええ!?ほんとに!?)
(ふふ、ほら行くよ)