小説 | ナノ


▼ 神威


「かむいかむいかむいかむい!」

「一回で聞こえるよ。どうしたの」

「今日ポッキーの日だよ!ポッキーゲームしよ!」

「ポッキーゲーム?」


首を傾げる神威にポッキーゲームの説明をしたら神威が小さく笑った。


「またそんなバカなことしてるの?いやだヨ」

「お願いお願い一回でいいの!」

「いや」

「一回だけ!」


粘りに粘ったら神威が一回だけだよ、って了解してくれた。


「じゃああたしチョコ側!」

「はいはい」

「いくよ!せーの、」


ポリポリとポッキーが減って行く音だけが部屋に響いた。

だんだんと近付く神威の顔になんだかいきなり緊張してきた。それであと少しで唇がくっつく、ってところで恥ずかしくなって折ってしまった。


「あ、」

「言い出しっぺが負けてどうするの」

「だって」

「ほらそんな顔しない。」

「あと一回!」

「一回って約束でしょ。おわりだよ」


自分で言った事は仕方ないし、今日は終わりにしよ。



ノーマルポッキーゲーム
(神威には勝てない!)

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