▼ 坂田銀時
「おかえり、銀時〜」
「おー。」
銀時は今日はお仕事じゃなくて、遊びに、吉原に行った。ツッキーに誘われてね。
「あれ、銀時、」
「あ…?」
「え、あ、ううん。何もない」
……フォイ。なんかついてるぞ首。赤い花咲かせてるぞこら。首しめたろか。
ほんとは吉原いって欲しくないのに。だけど銀時の事信じてたから、我慢してたのに。
「ちっくしょぉぉぉぉぉ!」
「ええ!?なに!?どうしたの!」
「どうしたのじゃねえよチ○カスが!!首にキスマークなんかつけてコノヤロー!ど畜生!そんなにあたしは色気ねえか!」
「え、え、あの、はるちゃん?」
「うぅ…っ銀ちゃ、ん、あたし銀ちゃん好きだよっ…す、捨てないでよ…っ」
「落ち着けって!はる、お前何言ってんの?」
「キスマーク、つけて、るじゃん…」
「は?…あぁ」
あぁって何!?納得しちゃうの!?やっぱ浮気してたの!?やだもう泣きたい。
「無理矢理やられたんだよ」
「ヤったの!?」
「そっちじゃねーよ!」
「…」
「ああもう可愛いなあ。浮気なんかするわけねぇだろ?」
「ほんと?」
「ああ」
「…ごめん、疑って」
「いやいいよ。こりゃあ誰だって勘違いするさ」
優しくそう言ってあたしを抱きしめた銀ちゃん。
甘い匂いがふんわり香って、銀ちゃんが喋るたびに振動が伝わる。銀ちゃんが、そこにいる。
少しだけ顔を上げてみたらそのまま顎を持たれて口付けられた。
(好きだよ銀ちゃん)
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