『これがぱふぇ、ですか』

「そうだよー食えるときに食っとけよ」

『あたしの奢りだけどね』

「…まあまあ、な?」

『意味分からないです』


今日は万事屋3人と一緒に喫茶店に来た。あたしは喫茶店も初めて。

銀ちゃんが勧めるパフェ、と言う食べ物はいろいろな食べ物が重なっていて、美味しそう。

とりあえず銀ちゃんと同じチョコレートパフェを頼んでみた。


『……おいしい』

「だろー?」

『うん!』

「銀ちゃん、あたしケーキネ!」

「はるに言え」

「はる、ケーキ食べていいアルか?」


目をキラキラさせながら聞いてくる神楽ちゃんが可愛くて仕方ない。


『いいよ。どんどん注文して。お金の心配はいらないから。』

「きゃっほー!はる太っ腹!」

『新八くんも遠慮しないでいいよ』

「いや、でも」

『大丈夫だから、』

「……じゃあ…」


少し遠慮しながら注文する新八くんとどんどん注文する神楽ちゃん、そして既に注文してる銀ちゃん。

新八くんって少しいい子すぎる。もっと力抜いたらいいのに。


「あたしのケーキきたアル!」

「僕のもきましたね」


いただきます、と言って口にパフェを運ぶ二人に口元が緩む。新八くんはあたしの年上だけどほんと可愛い。

しっかりしてるのは新八くんだけど、どことなく幼いところがある。


「はるさん、ありがとうございます」

『いえいえ。気にしないで』

「いつも何もしてやれなくてすみません」

『ううん。居候させてってお願いそう簡単に聞けるわけないもん、当たり前だよ』


そう言うと苦笑した新八くん。


「はる、ほらオメェも食え」


ケーキの刺さったフォークをあたしに向けてきた銀ちゃん。そしてそのまま口に押し込んで来た。


『おいひー』

「だろ?俺の味覚に狂いはねぇんだよ」


そう言う銀ちゃんにふふっと笑って見せたら銀ちゃんもふって笑った。

隣では新八くんと神楽ちゃんがぎゃーぎゃー騒いで喧嘩してる。どこに来てもそうだ。

仕方なく二人を落ち着かせてから、お店を出た。


「まさかパフェが初めてなんてなぁ」

『銀ちゃんと違って暇じゃないんだよばか』

「失礼な。俺だってやるときゃやるんだぞー」

「嘘は良くないアルよ」


そこからまた軽い喧嘩が始まったのは言うまでもない。



こんな日常がずっと続けばいい。



(銀ちゃんやる時はやるって知ってるよ)
(…おー)
(照れてるアル!)



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