「あ、高杉」


授業に出るのがめんどくさくなってなんとなーく屋上に足を運んだ。そしたらここ最近教室に顔を出さない彼氏である高杉がいた。


「久しぶりだねー」
「サボりか」
「高杉こそ」


一応高杉とは付き合って数ヶ月は経ってる。から、それなりにはラブラブ。


「教室来いよ〜寂しいじゃんか〜」
「めんどくせえ」
「えー」
「じゃあお前が俺んち来いよ」
「むりめんどい」


それに高杉の家行ったら絶対R18に進んじゃうもん。次の日腰痛くなっちゃうしイヤ。


「おりゃー」


寝てる高杉の上に乗ったら高杉からちょっとヤバイ声が聞こえた。わたしそんな重い?


「テメェ…」
「めんごめんご」


適当に謝ってから高杉の上から退こうとした、のに、あれ、おかしいな。なんで反転してんの?なんでさっきまで下にいた高杉が上にいるの?


「ちょ、高杉やめようここ学校だから、ね、やめようやめよう」


わたしの制止の声なんかまるで聞こえてないかのようにニヤリと妖艶に笑った高杉。

華奢だけど筋肉もあって、更に男である高杉に、敵うわけもない。


「ぎゃ、」
「もっと色気ある声出せねえのか」


それだけ言って高杉はわたしの唇に口付けた。いや、口付けたっていうかもうなんか噛み付いてきた感じ?


「っん、は、」


舌を入れようとする高杉にせめてもの抵抗で口を一の字に閉じた。だけど高杉が無理やり舌をねじ込んできた。ちくしょうこのやろう。


「俺に抵抗しようなんざ、随分偉くなったじゃねえか」


高杉には勝てません。



授業中に屋上で
(高杉とキス)



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